Oculus Researchは、VR内のオブジェクトを触った時の感触を伝える触覚フィードバック「HapticWave」の研究に取り組んでいるとMIT Technology Reviewが報告しました。手袋などなしに金属板を使用したアプローチです。
ターンテーブルのようにみえる円形のプレートは、アクチュエータとなりVR内の感触を振動で送信します。しかも、特定の方向から送られた屈曲波を生成することができ、振動に方向を与えることができると言います。重いオブジェクトには低周波振動、軽いオブジェクトには高周波振動といった具合で、どこからボールが跳ねて来たかと分かることも可能とか。
これらは昨今の方向性が分かる3Dオーディオに例えると分かりやすいかも知れません。どの方向からどの距離で音が鳴っているかが分かるといった具合で、どの方向からどの距離でオブジェクトがあるのかを伝えてくれる。まさに3D触覚フィードバックと言えます。
今回のHapticWaveは、CGおよびインタラクティブ技術の学術的祭典「SIGGRAPH 2016」にて発表される予定としています。論文もこちら閲覧できます。