Oculusランタイムの最新アップデートでは、DRM(デジタル著作権管理)規約を修正し、Riftタイトルを実行しているユーザーが実際にRiftを使用しているかのチェックをしないことを表明しました。
米VRメディアのUploadおよびRoad to VRでは、同じコメントをOculus VRから受信しています。
We continually revise our entitlement and anti-piracy systems, and in the June update we’ve removed the check for Rift hardware from the entitlement check.We won’t use hardware checks as part of DRM on PC in the future.
我々は、当社の権利および著作権侵害防止システムを継続的に修正しており、6月のアップデートでは、利用資格チェックからRiftハードウェア用のチェック機能を削除しました。PC上で今後DRMの一部としてのハードウェアチェック機能を使いません。
We believe protecting developer content is critical to the long-term success of the VR industry, and we’ll continue taking steps in the future to ensure that VR developers can keep investing in ground-breaking new VR content.
VR産業の長期的な成功において、開発者のコンテンツを保護することは重要と考えており、今後、VR開発者が画期的な新しいVRコンテンツ開発に投資し続けることができることを確実にするための手順を取っていきます。
発端は、Oculus Runtime 1.4のアップデートでVive非公式パッチ「Revive」を規制したと思えるDRM規約の変更をしたことにあります。Reviveとは、RiftタイトルをHTC Viveなど他のVRヘッドセットでプレイできるようにするためのパッチで、その変更により、事実上Reviveは使えなくなりました。というOculusの行動に対して、ユーザーはそんな囲い込み戦略に怒りを示していました。
Oculusは、Rift独占タイトルに対し金銭的支援を行っていることもあり、ビジネス的に正当性はあるとはいえ、パルマー・ラッキー氏の精神に反することや、逆にValveはSteamVRをRiftに対応していることからも批判など論争が勃発、という流れから今回、Oculus側はオープンな方向へ舵を切り替えた結果となりました。