現地時間2016年5月20日、サンフランシスコで開催中の開発者向けカンファレンスGoogleI/Oにて、Google ATAPはジェスチャー操作を可能にするプロジェクト「Project Soli」をスマートウォッチに搭載させて披露しました。
スマートウォッチにはレーザーチップが埋め込まれており、指のジェスチャー操作でコントロールすることを可能にします。
Soliは、昨年のGoogle I/O 2015で初披露し注目を浴びました。今回の新バージョンでは、消費電力を1.2wから0.054wと22倍で軽減したとし、処理能力は毎秒18,000フレームで実行できると言います。
この技術は、LEAP Motionの仕組み(2台の赤外線カメラで撮影したものを再構築するやり方)と違って、レーダー検知でやっているため、小型マイクロチップのサイズまで小さくできるのが特徴で、今回小型の腕時計にも搭載できることを証明しました。
ただ、ATAPチームは、Soliがスマートウォッチのためのモノではないことに留意して欲しいと述べ、オーディオ機器メーカーのHarmanと共同でスピーカーにSoliを搭載させて音量などを操作できるプロトタイプ構築に取り組んでいることも発表しました。15メートルの距離まで検知しコントロールすることができると言います。
現在、Soliの開発者向けキットは数社に配布していますが、来年ベータ品質の開発キットを起動する予定としています。製品化情報はまだ不明です。
同時に、Soliの新たなビデオもアップロードされました。