VRライブ配信ソフトなどを開発しているフランスベースのVideoStitchは、コンパクト4Kライブストリーミング360°カメラ「Orah 4i」を発表しました。
Orah 4iは、キャプチャしてから自動的にリアルタイムスティッチ、ライブストリーミング配信を可能にするVRカメラです。ライブストリーミングは、VideoStitchアプリを通じてGear VRで動作させることができます。ライブストリーミングの場合、フレームレートは30fps、解像度は4K。ただし、30秒の遅延があるとのことです。録画した映像は、YouTubeやFacebookなどのプラットフォームにそのまま公開できます。
同社CEO NicolasBurtey氏は、声明でこう述べています。
We have developed a solution that streams 4K resolution live virtual reality video to headsets–all with the push of a button.
ボタンを押すだけで、すべてのVRヘッドセットへ4K解像度のライブVRビデオをストリームするソリューションを開発した。
カメラには、4つのF2.0魚眼レンズ、4つのSony Exmorイメージセンサー、3Dオーディオ収録のambisonicマイクロフォン4つ、プロセッサにAmbarellaビデオチップが2つ搭載しています。
当カメラシステムでストリーミングする場合、「Stitching Box(Linuxを実行するPC)」に有線ケーブル1本を繋げて実行します。Stitching boxは、四角い形をしており三脚の下に配置できるほどの大きさで120メガバイトのSSD、Intel CPU、Nvidia GeForce GPUを搭載しています。カメラへの接続も電源供給もPOE方式で行います。
プロシューマーを対象にプレオーダーも始まっており、2016年4月30日まで半額セールの1,795ドル(MSRP 3,595ドル)で予約注文受付中。日本への送料は180ドルで合計1,975ドル(21.6万円)(関税は含まれていません)。2016年7月より先着順で発送されます。公式ページはこちら。
カメラスペック
- カメラ寸法:重量480グラム 80x70x65mm
- ビデオ解像度4096×2048 H.264ハイプロファイル(4K)
- キャプチャフレームレート:30fps
- Audio 4チャンネル Ambisonic @ B-Format
- プロセッサ:2× Ambarella™ processor
- イメージセンサー:4x Sony EXMOR™
- レンズ:4x f2.0魚眼 fisheye 8-Layer MC Glass
Stitching Boxスペック
- プロセッサ:Intel CPU & Nvidia GeForce GPU
- ストレージ120ギガバイト M.2 SSD
- ポート:マイク(1)、ヘッドセット(1)、USB 3.0(4)、USB 2.0(2)
- Dual Gigabit LAN, WiFi 802.11ac/b/g/n Bluetooth 4.0
- 5から25 Mbpsのビットレート