新たなVR酔い軽減アイディア。視覚と前庭の不一致をGVS技術によって脳を騙し同期させるアプローチ

vMocion」は、Mayo Clinicが10年以上研究・開発する「ガルバニック前庭刺激(GVS)」技術のライセンスを取得したことを発表しました。ライセンスは、vMocionが開発する「3v™ Platform」で利用可能となりVR酔い問題の解決を目的とします。

現在、当プラットフォームを使用している消費者向けデバイスはないものの、近い将来VR/ARハードウェアメーカーとライセンス供与による組込みを考えてるとしています。

GVS技術

もともとGVS技術は、フライトシミュレーター利用として米国国防総省とMayo Clinicの航空宇宙医学&前庭研究所(AMVRL)が共同で開発しました。当技術によって、パイロットや宇宙飛行士の間でシミュレーター酔いや空間識失調を軽減させたことを証明したといいます。技術はまた、平衡障害やめまいを持つ人々を治療することができるとも述べています。

アプローチとしては、3D酔いやVR酔いと言われるものを視覚と前庭の不一致が原因と捉え、脳を騙し両者を同期させることで軽減するアイディアを用いています。額、首筋、各耳の後ろ4つに配置された電極を使用することで同期する独自のアルゴリズムで行います。

original

gvs anim gif test 2 (1)

ユーザーが任意の2Dまたは3D映像やゲームシーンから得た視覚情報を刺激点を介して電気信号を送ることで同期させ、リアルタイムに起きる動きの感覚をユーザーに提供します。アルゴリズムは、10分の1秒内で前庭と視覚的なフィールドを同期させるといい、このことにより、視覚情報と前庭情報を一致させVR酔いを軽減させるということになります。

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