2015年12月に公開された「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」、作品内に登場したホロチェスと呼ばれるホログラムチェスゲーム「デジャリック」を実際のVR/ARゲームにしようとする計画が明らかになりました。デジャリックとは、ボード上で立体モンスター同士を対戦させるゲームです。
もともと1977年に公開された「スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望」に登場したシーンを新しくして再登場させたもので、作品内では今も昔もストップモーションで開発されています。(当時の映像はこちら。)その制作チームの1人である特撮の巨匠Phil Tippett氏が立ち上げたTippett Studioと、ゲーム開発のHappyGiantとが共同でデジャリックのVR/ARゲーム化を進めています。それは「HoloGrid」と呼ばれ、トレーラー映像も公開されました。
映像から読み解けるのは、モンスターを作るにあたって写真測量(Photogrammetry)が使用されていること、カード上に3Dモンスターを出現させるためにARが用いられていること、トレーディングカードゲームであること、モバイルデバイス上で実行できること、バトルフィールドはVR内にあること、総合するとVR内でのトレーディングカードゲームのように見て取れます。
ちなみに、Oculusも独自のVRトレーディングカードゲーム「Dragon Front」を先日発表しています。(過去記事参照)
一方で、HappyGiantのCEO:Mike Levine氏は、Magic Leap、HoloLens、CastAR、Metaとホログラム系やARデバイスに興味を示していて、現実世界にモンスターを重ね合わせたバトルゲームも方向性として計画しているように思われます。HoloGridの公式ページはこちら。