Valveは、VR空間に登場させたデスクトップ画面にSteamライブラリからの任意のゲームを再生するプレーヤー「SteamVR Desktop Theater Mode」の存在を明らかにしました。来週サンフランシスコで開催されるGame Developer Conference(GDC)2016にて展示するとのことです。
プレスメールによると、(Your Entire Steam Library Will Soon Be Playable In VRから引用。)
SteamVR Desktop Theater Mode is in early beta, and will be showcased at next week’s Game Developer Conference in San Francisco.Desktop Theater Mode enables users to play non-VR games with VR systems such as the upcoming HTC Vive and others.
SteamVR Desktop Theater Modeは、初期のベータで、来週サンフランシスコで行われるGDCで展示します。Desktop Theater Modeでは、来るべきHTC ViveなどのVRシステムで非VRゲームをプレイすることができます。
昨日、記事にした「BigScreen」に似ているように思われます。(過去記事参照)VR空間にPCデスクトップ画面を映しだし、VRでないゲームを表示させプレイする。BigScreenの場合、ソーシャルVRを前面にウリにし複数人でアバターを介してコミュニケーションすることを前提にしていますが、SteamVR Desktop Theater Modeはマルチ対応しているかはまだ不明です。ともあれPCゲーム、PCソフトウェアなどのストリーミング配信/ダウンロード販売プラットフォームであるSteamを運営しているだけあって、そこのライブラリから任意のゲームを再生させることは容易に想像できます。
そして、メールでもあるようにHTC Viveへの対応は間違えないとし、その他VRシステムへのサポートも前向きと捉えれます。そもそもSteamVRは、Viveの固有システムでないことを明示していますので、Oculus含めたその他VRシステムへのオープンな提供は積極的と言えます。
「Games in VR」、VR内でゲームをする。そんなキーワードがここ最近浮上してきました。それはVR空間全体をゲームに見立てるのではなく、2DモニターをVR内で起動させそこへ過去のゲームを再現させるというもの。もちろん、それはVR空間で誰かと共有しながらというのが含まってくるのだと思います。そして、先日Oculusが発表したOculus Social新機能(過去記事参照)にみるVR内で複数人でVRゲームをプレイする、そんな潮流が来ているのかもしれません。