360°動画のファイルサイズを80%縮小するFacebookの新技術「Dynamic Streaming」とは

先日、Facebookは360°映像のファイル要領を軽減させる新技術「Dynamic Streaming」を発表しました。360°ストリーミング配信に必要な帯域幅を従来の4分の1に減らし、映像の解像度を4倍に向上させることを可能とします。このことにより、ファイルサイズを最大限縮小した高画質の360°映像を実現します。向こう数週間でGear VRに採用されるとのことです。

具体的な仕組みもFacebookのブログで公開されていて、今回少し仕組みを掘り下げてみます。360°映像というのは、現在「Equirectangular(エクイレクタングラー)」といわれる作成方式が標準的です。Equirectangularとは、360°静止画/映像を平坦に1枚の画像にした地図投影法のことです。正距円筒図法ともいわれ、この画像を1コマに連続させたもが360°動画になります。昨今の360°カメラでは、この方式で保存されています。

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Equirectangular(エクイレクタングラー)

一方で、「Cubemap(キューブマップ)」という方式があります。これは、3DCGソフトによる360°静止画/映像を制作するときに以前から使われていた方式で、サイコロ(立方体)を6枚の画像に分解したときのような展開図のことです。(CG業界では、スカイボックスや反射を作成するために使われてきました。)前後上下左右の6方向視野角90度の映像をレンダリングし、その後Equirectangularなどに変換します。

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Cubemap(キューブマップ)

Facebookは、そのEquirectangularをCubemapに再配置するところから始まり、その展開図をピラミッドに似た形状のレイアウトに展開したのが今回のコア技術です。Facebookによると、Cubemapで25%のファイルサイズをカット、ピラミッド式にすると80%縮小されるとしています。

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また、Facebookは、GitHubでEquirectangularからCubemapへ変換するコード「 A equirectangular to cubemap transform for video」を公開しています。

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