VR内と現実世界をミックスさせてストリーミング配信する「Mixed-Reality Stream」

先日、HTCとValveが共同開発しているVRヘッドセット「Vive」のプレオーダー日(日本時間3月1日午前0時から開始)、価格(799ドル)が発表されましたが、同時にバンドルするタイトルも発表されました。仕事シミュレーター「Job Simulator: The 2050 Archives」と、Radial Games開発のパズルゲーム「Fantastic Contraption」です。

今回は、VR対応となった後者の「Fantastic Contraption」を取り上げます。プレビュー映像が特殊だからです。当タイトルは、パーツを組み立てて動くマシンを作りゴールに導くクラフトパズルゲームです。VR版では、プレイヤーがHTC Viveを装着しSteamVRコントローラーを駆使してルームスケールVR内で3Dマシンを作り上げゴールに届けます。動画タイトルに「Mixed-Reality Stream」と書かれたその映像は、VRヘッドセットを装着しているプレイヤーとその横で閲覧している非装着者2人がソファに座って寛いでいます。現実世界とVR内が同時に映し出されています。

 

合成しているわけですが、とはいえソファに座る2人はVR内に入っているわけではなく、目の前のモニターでVR内を視聴している状態です。マルチプレイではありませんが、VR映像と現実映像がミックスされたMR映像は、見ている側にとってみればVR内で複数人が楽しんでいるように見えます。実際に、ソファの2人はプレイヤーの前にいるので、音声会話による対話はライブにしています。Youtube、Twitchにみるゲーム実況動画プラットフォームへのコンテンツ制作には1つの方法として使えるかもしれません。現に、VR版開発チームのNorthway GamesTwitchアカウントでこの手法を取り入れて毎週木曜日ゲーム実況動画をストリーミング配信しています。

さらに、クリエイター向けに当手法が使えるUnityプラグインのリリースを検討しているみたいです。ただ、合成作業をするのでソファ以外を緑のシーツで覆うなど緑のスクリーンを用意する必要があること留意したいです。一方で、50%の透明度で背景カメラを重ねる場合は緑のスクリーンが入りません。半透明のVR映像と半透明の現実世界を同時に重ね合わせ表示するということです。以下の映像では、バックに現実世界が映し出されその中でVR空間を重ね同時に映し出しています。見ている側にとってみれば、同期しているように見えます。(同じく、現実世界の人はモニターでVR内を見ています。)

 

今回のMR映像は当タイトルの開発チームが手掛けたものですが、別のところ、ゲームのトレーラーを開発するデベロッパーKert Gartner氏も自宅でFantastic Contraptionを使用したMR映像を自身のyoutubeチャンネルで公開しています。その映像では、現実世界にプレイヤーとマシンにあたるオブジェクトだけが映し出され、そのあと50%の透明状態になり、それからVR空間になるという三段階で表示がシームレスに続きます。

 

Twitterでカメラリグも公開していて、それによるとカメラの上にSteamVRコントローラーを固定させているというものでした。

そして、動画タイトルに「Test #5」と記されているようにMR映像への追及は続いていて、次のステップは緑スクリーンの中で作品をテストするとしています。

参考

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