VR/ARヘッドセットと相性の良いアイトラッキング技術を追及する「Tobii」は、MSIのゲーミングラップトップに視線追跡システムを構築しました。内蔵のアイトラッキングカメラからユーザーの目を追跡し、ゲーム内の新たなユーザーインターフェースとして機能させるとしています。
(左:UbisoftのStuart White氏、右:Tobii Tech CEO Oscar Werner氏)
さらに、タイトル開発も進められており、フランスのゲーム開発・販売を行うUbisoftから「Tom Clancy’s The Division™(トム・クランシーシリーズザ・ディビジョン)」が上げられています。すでにアイトラッキングを用いた映像も公開されています。
当タイトルは、小説家トム・クランシー氏の名を冠にする新しい作品として注目されている三人称シューティングゲームです。ウイルステロによりパンデミックが発生したニューヨークで、パニック状態の街を収束することをミッションに進められます。映像では、白い円が視線追跡として表示され、敵から隠れた状態で相手をロックする時などに使われます。物陰に隠れた状態で敵を視線でロック、ゴーで身を乗り出しターゲットを銃で打ち倒すといった具合です。そのロックスピードは、ゲームコントローラーでカーソルを合わせるより目で合わせる方が紛れもなく速いと言います。
今回はラップトップへの搭載でしたが、アイトラッキング技術はチップほどの大きさに集約されていますので、VR/ARヘッドセットへの搭載も考えられています。自社製品のウェアラブルグラスも用意していますし、解像度5K視野角210度のモンスタースペックVRヘッドセット「StarVR」との提携も完了していて搭載予定としています。Tobiiの親会社Tobii Tech:CEO Oscar Werner氏はこう言います。「アイトラッキングは、一般的なPCユーザーインタフェース、VR、ARのアプリケーションを通じてユビキタスになることを期待している。」