Apple、GoogleのProject Tangoを支えたAR技術チーム「Flyby media」を買収

フィナンシャル・タイムズのレポートによると、AppleはGoogleの「Project Tango」スマートフォンやタブレットを使用して物体認識および3Dポジショニングのためのソフトウェア開発に協力したARスタートアップ「Flyby media(執筆現在公式サイトは閉鎖)」を買収したことを報告しました。それにより、AppleはVR/ARヘッドセットリリースのためにチームを密かに組み立てているのではと言われています。

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Appleは、すでにARアプリを得意とするチーム「metaio」、スターウォーズエピソード7/フォースの覚醒でも使用されたと言われる顔のアニメーションに特化したリアルタイムモーションキャプチャを得意とするスイスベースの会社「Faceshift」も買収しています。

さらに、Microsoftと提携してXbox用のKinectセンサーを開発したこともあるモバイルサイズの3Dジェスチャー認識センサー開発を得意とする「PrimeSense」を2013年に買収しています。そして、先日はバージニア工科大学のコンピュータサイエンスの教授であり世界有数のVR研究者Doug Bowman氏を雇用しています。それに加えて、以前からVR/ARのプログラマを求人募集していますし、モバイルを差し込んで使用するメガネ型のVR/ARデバイス特許も明らかになっています。そして、Apple CEO Tim Cook氏がVRについて「私はニッチだと思わない。それは本当にクールです。」と言及したように、AppleはVR/AR分野に積極的と言えるでしょう。

どんなデバイスを開発しているのか、Googleの「Project Tango」にみるモバイルベースのコンピュータビジョン技術は、ポジショナルトラッキング、ジェスチャー操作、アイトラッキング、奥行き知覚などが機能してしまうポテンシャルを十分に用いてるため、それは必然的に大きなHMD、ハイスペックPC、赤外線カメラ、ベースステーション、有線ケーブルなどを必要としません。それも含め、上記情報から推測するとモバイルサイズのワイヤレスVR/ARヘッドセットを構築しているのではと思われます。ただし、Project Tangoのコアとなる超小型プロセッサを提供するチーム「Movidius」は、先日Googleがパートナーシップを結びライセンスを取得したことに留意したいです。詳しくはこちらの記事をご覧ください。

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