Google、Project Tangoを支えるプロセッサを開発したMovidiusと提携、次世代型コンピュータビジョンVRヘッドセットを狙うか

スタートアップチップメーカー「Movidius」は、VRの最大のハードルを克服するためGoogleと提携しました。この提携により、GoogleはMovidiusのプロセッサ「MA2450 chip」の背後にある技術のライセンスを取得します。MA2450は、Myriad 2の中でも最高のチップで、Myriadシリーズでいえば、Myriad 1は周囲の3Dマップを作るGoogleの「Project Tango」で採用されたことでも有名です。

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Movidiusは、Googleが必要とするコンピュータビジョンにフォーカスした技術を持っています。コンピュータビジョンとは、実世界から取り入れた画像情報を処理して、必要な画像情報を取り出す技術で、Wikipediaには『「ロボットの目」を作る研究分野である』とも書かれてるようにコンピュータに視覚を持たせる技術であります。それはAIの分野まで侵食していて、シリコンバレーでは今ホットな技術の1つでもあります。近年、Project Tangoを見て分かるように、スマートフォンやタブレッドなどのモバイルサイズでもコンピュータビジョンを可能としていますが、それはMovidiusのプロセッサによるエネルギー効率の高いハードウェアソリューションが存在するからです。

同社のMA2450は、システムのCPUやGPUに負担をかけることなく、複雑なコンピュータビジョンのコードを解釈することのできる小型で低消費電力のチップです。画像でも分かるように画鋲より小さいサイズです。たとえば、今のiPhone6S上でコンピュータビジョンのプログラムを実行しようとした場合、バッテリーは即ゼロにまで消耗するでしょう。さて、そんな小さくて強力なチップを前に、Googleが狙うはVRかもしれません。シンプルで安価、かつエネルギー効率の良いチップは、次世代VRヘッドセット、安価で軽くて高性能なコンピュータビジョンデバイスの可能性を秘めているからです。ワイヤレスになれば有線ケーブルの問題も解決します。

さらに、Project Tangoのように、ポジショナルトラッキング、ジェスチャー操作、アイトラッキング、奥行き知覚など外部デバイスに頼らずに自らが機能を果たす可能性を持っているため理想的とも言えます。以前記事にしましたが、Project TangoとVRを融合させた技術でいえばこちらが参考になるかもしれません。

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