Perception Neuron開発者、部屋にVRトラッキングルームスケールを可能にする「Project Alice」を発表

全身モーションキャプチャシステム「Perception Neuron」を開発したNoitomは、より多くのトラッキング体験を可能にする「Project Alice」を発表しました。Project Aliceは、米国の大型VRアトラクションゲーム施設「The Void」の家庭用ホームルームスケールで可能にするソリューションとしています。

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デモを見る限り、Optitrackに類似した構造で、複数台のカメラでキャプチャエリアを作りエリア内にあるマーカーを追跡するというものと推測します。デモでは、三脚に立てられた複数台のカメラ、マーカー付きHMD、マーカー付きの椅子、ゴミ箱、バスケットボールなどが準備されVR内にすべて再構築されています。つまり、部屋にある任意のモノにマーカーを散りばめ、ユーザーもHMDや全身モーションキャプチャシステムを利用してVRゲームポッドを作ってしまうというソリューションだと考えます。なお、全身モーションキャプチャシステムは「Perception Neuron」ではなく、新しいVRスーツとしています。

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家庭で使える小型スケール、中型スケール、商業用の大型スケールの3タイプを用意するみたいですが、現時点では、中国市場にのみ焦点を当てたB2Bソリューションとしています。Optitrackの価格表を見ても、カメラ1台15万円〜100万円ほどしてそれを複数台+HUBなどの関連機材+マーカー+全身モーションキャプチャシステムなどが含まれてくるので高価になるからでしょう。ただ「Perception Neuron」も安価な全身モーションキャプチャシステムとしてコストを落とした実績もあるので、小型スケールの価格を期待したいところです。ちなみに、Project Aliceという名前の由来は、ルイス・キャロル氏が書いた児童小説「不思議の国のアリス」から取得したとしています。

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(SIGGRAPH 2015でデモ展示されたOptitrackのモーキャプシステム)

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