英国投資銀行Digi Capital、2020年までにVR/AR市場は1,200億ドルの収益になると予測を改訂、去年より300億ドルダウン

世界各国を対象としたゲーム・アプリ系を得意とする英国投資銀行「Digi Capital」は、2020年までのVR/AR業界収益予測を1,200億ドル(約14.1兆円)に改訂しました。利益ではなく売上ベースの金額です。しかし、去年の予測は1,500億ドルでしたので、300億ドル下げたことになります。ただ下げたのはARのみでVRは据え置いています。内訳は、VR300億ドル、AR900億ドル。

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グラフを見てもらえれば分かりますが、2016-2017年はVRが占めていてARの存在はほとんどありません。転換期は2018年とし一気にAR市場が拡大すると予測しています。VR/AR合わせた市場も2018-2019年を目処に300億ドルから700億ドルと倍以上の成長を予測しています。ただ、2018年からVR成長が鈍化しているところも注目なのかもしれません。

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VRの収益構造は、ハードウェア、ゲーム、ビデオがほぼ同列、少し下がってアプリとテーマパークが追随します。一方ARは、ハードウェアが半分を占め、その他半分でデータ、音声、ビデオ、Eコマース、テーマパーク、広告、アプリ、ゲームで分ける形になっています。このことから、VRはゲーム市場やテーマパークで、ARは一般向けにハードが売れ、Eコマースで買い物をしたり音楽を聴いたりビデオを再生したりをするという分析です。

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国でいえば、2020年にはヨーロッパ、北アメリカをしのいでアジアが占めると分析しています。日本、韓国もですが、特に中国市場が追い上げてくるとしています。今回のOculus Rift CV1が発送先20カ国に中国を入れていなかったように、市場はやや遅れ気味となり独自の発展を遂げるということかもしれません。どちらにせよタイミングがすべてと分析しています。Facebook、Google(Magic Leep)Apple、Microsoft、Amazonなどの体力やブランドがあるIT企業もまだ様子を見ている段階とはいえ、買収や投資、特許などからVR/AR消費者市場でなんらかのデバイスを出してくると思われますので、どのタイミングでどんなデバイスを発表するか、楽しみなところです。

参考

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