中国(チベット側)とネパールの国境に位置するヒマラヤ山脈の最高峰エベレスト(8,848m)をVRで再現するプロジェクト「EVEREST VR」を制作するアイルランドの開発チーム「Sólfar Studios」が、北欧とアジアの大手ベンチャーキャピタルファンドグループから200万ユーロ(約2.6億円)の資金を調達したと発表しました。
投資家には、Shanda Group、Tianqiao Chen’sprivate investment group、NSA Ventures、Finnish VCs Inventure、Reaktor Venturesなどが含まれます。「Sólfar Studios」は、2014年10月に設立されたVRチームです。同社が制作する「EVEREST VR」は、ベースキャンプで遠征の準備から、実際に雪崩で死亡するケースの多い「Khumbu Icefall」を通過し、エベレストの南に位置する山「Lhotse Face」を登り、エベレストの頂上直下「Hillary Step」を通過後、頂上を制覇します。というように綿密に作られており、再現性を担保します。
そして、映像はUnreal Engine 4(UE4)で制作されていて、30万ものエベレスト画像をもとに成形され、さらにNVIDIAとの協力のもと、「VR SLI」や「Multi-Res Shading」を含めたVRSDK「GameWorks VR」と統合して作られています。(UE4とGameWorks VRは今後連携されます。過去記事)その結果、ハイクオリティな映像の中でエベレストが体験できるというわけです。彼らは、RVXと提携して2016年にVRプラットフォームに「EVEREST VR」をもたらすことを目標に制作をしています。トレーラー映像はすでに公開されているのでぜひご覧ください。