Patrick Baudisch教授が率いるドイツの研究室「The Human Computer Interaction Lab」は、電気筋肉刺激と触覚刺激を組み合わせることにより、物理的な衝撃をVR内でシミュレートするウェアラブル無線デバイス「IMPACTO」を開発しました。
腕に巻かれた小型の装置は、仮想内でヒットした衝動を振動刺激と電気筋肉刺激(EMS)を使用してプレイヤーの腕に感触を与えます。KinectとOculus Riftをセットで使い実現します。動画では、ボクシング、サッカー、野球でシュミレートしています。
触覚刺激には、ソレノイド(電磁力を利用して、電気エネルギーを機械的運動に変換する機能部品)を使用していて、要するに振動です。コンパクトで強弱な振動によって調整します。振動によって感触を伝えることはよくありますが、今回のは電気筋肉刺激と組み合わせているところが新しいと言えます。上腕二頭筋にペタッと張ってるそれです。
電気筋肉刺激とは、効率的な筋トレに使われたりするのですが、通常、脳からの指令を運動神経に伝え運動するところを、電気筋肉刺激は、この指令と同様の刺激を電気によって運動神経に与え、筋肉を運動させるシステムのことです。この組み合わせによって、よりリアルに近い感覚を実現します。