現地時間2015年8月19日、ホログラフの3D映像を目前に映し出すARデバイスを開発する「castAR」は、Playground Globalから1500万ドル(約18億円)の資金を調達したと発表しました。
出資側のPlayground Globalは、Androidの共同創業者Andy Rubin氏がはじめたハードウェア系スタートアップを育成するインキュベーターです。同氏は、携帯電話用OSのAndroidを起業、Googleに買収されてからは技術部門担当副社長をへて退社、Playground Globalを立ち上げました。ヒューレット・パッカードやGoogleから約4800万ドルの資金を調達してる期待の星でもあります。
そんな期待の星が投資したのが、HoloLensようなARグラスを開発中のcastARです。castARは、Valveの元社員により設立されたスタートアップで、同社製品のARグラスはKickstarterで1,052,110ドル(約1.3億円)の調達に成功している期待値の高いチームでありデバイスです。
「資金調達の新ラウンドは、ビジネスの推進、インタラクティブなゲーム開発者の採用を促進し、製品開発の努力を継続するために使用されます。castARはまた、2016年の商業打ち上げに向けて動作するようエンジニアリング、ビジネス、デザインの才能の誘致に集中します。」とのことです。
さて、制作中のARグラスですが、メガネ上部に2つのマイクロプロジェクターが装着されており,そこから出力された3D映像を表示する仕組みになっています。特徴的なのが、装着してる本人だけでなく他の人にも3D映像が見えるようになっていること。さらに専用のコントローラで操作することも出来ます。真ん中の小型カメラでマーカースキャンも可能とのこと。以前から公開してるデモ動画を見ればその可能性に触れることができるかも知れません。