Androidスマートフォンを販売しているHTCは、2015年の第2四半期決算で2億5200万ドルの営業赤字を計上し、今年に入って株価も60%下落、ひどい経営状態の中、奪回するため現地時間8月13日に15%の人員削減として2000人以上を解雇したと発表しました。
一方で、「プレミアムスマートフォン」「ARデバイス」「VR(バーチャルリアリティ)」に特化するとして、それぞれ新部署を開設、VRソフトウェア制作に関しては、1,000人以上の開発者と連携し新たなビジネスユニットに会社を再集束させます。
さらに、7月末にはカリフォルニアに拠点を置くVRスタートアップ「WEVR」へ1000万ドルの投資として株式の15%購入を済ませており、VRへの投資に集中しています。
以上のことにより、運用コストの観点でいえば35%軽減することが出来ましたが、組織としては混乱期にあることは間違いなく、2015年末に発売予定にしているValveと共同開発したVRヘッドセット製品版「HTC Vive」の行方が気になるところです。価格も不明ですし、2016年1~3月には製品版Oculus Riftの販売も予定してることもあり、この数カ月が正念場になりそうです。
1000人以上と連携して開発中のVRコンテンツがどうなるかも気になるところです。
リンク
Can HTC stay focused on shipping Vive? – Virtual Reality & Oculus News and Events
Lenovoのレイオフに続いてHTCも15%の人員をカット―Androidメーカーに厳しい時期が続く | TechCrunch Japan