中国に拠点を置くハイテク企業「Ximmerse」は、独自のステレオカメラをベースにした追跡入力システムの開発に取り組んでます。システムは、PC・モバイルの両方で動作すると主張しています。
(HMDのフロントに装着するステレオカメラ)
現在、パソコン系VR市場のモーション入力アプリケーションといえば、OculusのTouch、SonyのMove、ValveのLighthouse、が有力としてあります。しかし、モバイル系VR市場では、GearVRのwireless gamepadに限定していて、有力なモーション入力技術を欠いています。
(ジョイスティック)
その中で、Ximmerseは、160度という高視野ステレオカメラをベースにしたクロスプラットフォームの追跡システムを開発したと主張する中国の会社です。コントローラ、周辺機器一式には、IMUと光るオーブ「blobs」が搭載されていて、単一のカメラで、240個の「blobs」を追跡することができるとのこと。
さらに、ワイヤレスで体の動きも追跡できるボディモーションキャプチャデバイスもあり、下記の映像で実証しています。それはモバイルVRプラットフォームの代替入力デバイスとして使用することができると示唆しています。
(中央がボディモーションキャプチャ「standalone」で、動画では胸元にバンドで固定してまいす。)
VR内のオブジェクトに触ると感じることのできる触覚グローブも開発していて、ほかのデバイス同様、GearVRなどのモバイル系でも動作します。触覚グローブの手への触感方法などの詳細は不明です。
これらデバイスは、8月9-13日開催のCGイベント「SIGGRAPH 2015」に出展します。予約注文は近日公開。
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Ximmerse Adds Motion Tracking to PC and Mobile VR Using Stereo Camera Tech – Road to VR