シンガポールを拠点とするゲーム会社Razerは、ハードもソフトもオープンソースが特徴のVRヘッドマウントディスプレイ「OSVR HDK 」のバージョン1.2を発表しました。新バージョンの発表では、赤外線センサの位置追跡システム、Androidデバイスのサポート、アップグレードモジュールを明らかにしています。
OSVR HDKとは、「オープンソース・バーチャルリアリティ ハッカー・デベロップメント・キット」の略で、VRゲームのソフトウェアはもちろんのこと、HMDであるデバイス自体もオープンソース化されており自由にカスタマイズすることの可能なデバイスです。つまり、いろんなVR周辺機器を容易に対応させることが出来るようにしているのがOSVR HDKです。
今回の発表では、待望とも言われる位置追跡システムが含まれており、100Hzで360度の位置情報を供給すると言われています。そして、Androidのサポートもされ、モバイルフェイスプレートを使ってAndroidデバイス上でのOSVRゲームをテストできるようになります。
さらにモバイルフェイスプレートとは別に、アップグレードモジュールを2つ明らかにしています。1つは、LEAP Motionの組込み、もう1つは、視野角150度の広角レンズ「Wearality」の組込みです。デフォルトのHDKの前面プレートを取り外して交換することができます。
価格は、以前のバージョンHDK v1.0が$/€199に対して、v1.2は$/€299。v1.0からのアップグレードは$/€129.99になります。
さて、OSVRがどんどんパワーアップしてきました。オープンソースという武器でどれだけ発展していくか。今後も目が離せないVRデバイスです。