MIT、障害物を回避しながら時速約32kmで自律飛行可能なドローンシステム「NanoMap」発表。深度センサで周囲を計測。不確実性がキー

マサチューセッツ工科大学(MIT)CSAILの研究者らは、都市や森林などの密集した環境でも毎時20マイル(約32km)でドローンを自律飛行させることを可能にするシステム「NanoMap」を開発しました。

NanoMapは、ある程度のスピードを維持しながら障害物を回避し自律飛行させることができるシステムです。

システムは、自己位置推定のSLAM(Simultaneous Localization and Mapping)を使用せず、深度センサを用いてリアルタイムに周囲を測定します。これにより、障害物との関係を理解し​​、回避するためにコースをどのように変更する必要があるかを予測することができます。

また、不確実性が重要と言います。それは、他のモデルのように正確な位置と向きなどを計算するのではなく、不確実性をモデル化することで、障害物が多くてもスピードが速くても信頼性の高い無人機航法を実現すると。

テストでは、予想されるところから5%以上離れたところを飛行するたび、およそ25%でクラッシュする一方で、不確実性を取り入れることによって、2%にまでクラッシュを減らすことができたとしています。

 

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