徳山高専ら、浮遊する映像を表現できる霧を用いたフォグディスプレイに触れることができるインタラクション技術を論文にて発表

徳山高専と筑波大学の研究者らは、映像を浮遊しているように投影できる霧を用いたフォグディスプレイに触れることができるインタラクション技術を論文にて発表しました。

MistFlow: A Fog Display for Visualization of Adaptive Shape-Changing Flow

フォグディスプレイとは、霧生成装置で発生させた霧にプロジェクタを使用して投影することで浮遊しているような映像を表現できる空間投影技術です。

本稿では、フォグディスプレイで表現される映像に対して、触ると同時に霧と映像も変化し、あたかも映像に触れているかのように再現するインタラクション技術を提案します。

提案手法では、円筒から下に送風されるフォグディスプレイが構築され、下から手で遮るように触れると、それに伴う霧の形状変化に応じて映像が変化するインタラクションを実現します。

実現には、まず物理エンジンを用いて生成した霧の流れに沿って落下するパーティクルの映像をあらかじめ対応付けしておきます。

そして、Leap Motionを用いて検出した手の位置と姿勢から、落下するパーティクルとの衝突判定を行うことで霧の形状変化に適応した映像投影を実現します。

落下するパーティクルの映像に対して、流れを遮る、流れを変える、受け止めるように手で遮るなど、ユーザの手の位置や姿勢に応じてパーティクルの向きや速度も変化します。デモ映像では、花吹雪や降雪を下から自由に触る様子も確認することができます。

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