Lytro、プリレンダリングCGコンテンツをVRに落とし込めるライトフィールドレンダリングツールを発表。複数の仮想カメラを配置し光の表現を増加するアプローチ

Lytroは、プリレンダリングCGコンテンツに向けたVRコンテンツを作成できるライトフィールド(Light Field)レンダリング・ソフトウェア「Lytro Volume Tracer(Lytro VT)」を発表しました。

光の反射などレイを多用する高品質なCGコンテンツは、描画が追いつかないためビューを前後に動かすといった6自由度(90fps)の表現が困難なのが現状です。

そこで、3Dシーン内に複数の仮想カメラを配置させることで解決しようとするのが今回のアプローチで、編集内で空中に光の情報を増やすといったソリューションを導入します。

このことで、ライトフィールドボリュームを有効にするためのサンプル情報を提供して、リアルタイムに1秒あたり90フレームでレンダリングすることを可能にします。

Maya、3DS Max、Nuke、Houdini、V-Ray、Arnold、Maxwell、Rendermanなどの業界標準の3Dモデリングツールとレンダリングツールにも統合することもでき、既存のツールと連携することを可能にします。

また、同社の360°3DライトフィールドVRカメラ「Lytro Immerge」との互換性もあり、Oculus riftおよびHTC Viveで最大90fpsのリフレッシュレートでリアルタイムのライブ再生も可能としています。

ライトフィールド短編アニメーション

Lytro VTの可能性を実証するために、本ソフトウェアを使用したライトフィールド短編アニメーション「One Morning」をプレミアします。

「One Morning」は、MaxwellでレンダリングされたクラウドベースのアニメーションプラットフォームであるNimble Collectiveでアニメーション化され、その後Lytro VTでVRに収められました。

 

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