スタンフォード大学、高速に羽ばたく飛行中の鳥の羽の動きを記録し再構築(3Dレンダリング)する新手法を開発。ドローンの急速離陸や乱気流対応に活用

スタンフォード大学の研究者ら(Lentink lab)は、飛行中の鳥がどのような羽の形状をしているのかを高速カメラで記録し再構築(3Dレンダリング)する新しい方法を開発しました。

例えば、超高層ビルの間で急上昇する風はドローン操縦において非常に困難ですが、鳥は羽の形を左右に変形させ突風に素早く対応し難なく飛びます。

といったように、高速に動く羽を記録し再構築することで、鳥の運動能力を研究することができ、ドローンを急速に離陸させたり、乱気流に対しても安定させるなど、ドローンをより効率よく飛ばせる方法に役立てることができるとしています。

動物の動きを記録する

動く動物を記録する場合、従来であればマーカーを取り付け追跡させることで記録します。しかし、それでは鳥の羽のように高速に動く場合、高解像で表面全体を再構築することは難しいのが現状です。

そこで同ラボは、その問題を解決するため、ハイスピードカメラとプロジェクターを使用します。プロジェクターの送信光を鳥に当て、それに基づいて距離を計算し再構築を可能にします。

テスト飛行では、鳥の上面部分だけの再構築ですが、将来的には複数のカメラで全身の再構成が可能と述べます。

 

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