ディズニー、VR空間にいながら現実のボールをキャッチするアイディアを論文にて公開。ボールの予測軌道を表示など

Disney Research(ディズニー・リサーチ)は、VR空間にいながら現実空間のボールをキャッチすることができるアイディアを論文にて公開しました。

実験では、HMD、ハンドグローブ、ボール、それぞれにマーカーが取り付けられ複数の外部センサーからトラッキングされている状態で行われます。焦点を視覚に絞り、3つの視覚的アシストの組み合わせをテストします。

  1. Virtual ball:現実のボールと同期した仮想ボールをレンダリング
  2. Predicted trajectory:ボールの予測軌道を表示
  3. Predicted target:キャッチするボールの目標地点を表示

テストの様子は動画でも公開されており、1.2.3.のいろんな組み合わせでどう変化するかを調べている様子が映し出されます。

手が表示されていないにも関わらず、どの組み合わせも仮想ボールを落とすことなくキャッチできています。1.2.3.全てを組み合わせたキャッチが一番効果的なのも確認できました。

興味深いところでいうと、3.だけのバージョンの場合、ロボットのような方法でより速くキャッチ位置に移動する様子が見受けられたことです。

ボール位置のキャッチ地点だけしか表示されないので、当然といえば当然なのですが、ボールが投げられた瞬間、手をキャッチ位置にすぐに移動させる動きは人間的ではないのが比較映像でも確認できます。

ちなみに、ボールの予測推定値を生成するのには、Unscented Kalman Filtering(UKF)が使用されています。

 

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