VRのピクサーを目指すVRアニメーション制作スタジオ「Penrose Studios」シードラウンド850万ドルの資金調達を発表

VRのPixarを目指すVRアニメーション制作スタートアップ「Penrose Studios」は、シードラウンドとして850万ドルの資金調達を発表しました。ラウンドは、Accelerate-IT Ventures(AITV)によって率いられTransLink Capital、8 Angel、Suffolk Equity、severalなどが参加しています。ちなみに、今回のラウンドとは別ですがDeNAも以前から投資しているチームでもあります。

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Penrose Studiosは、2015年4月に設立したばかりのスタートアップで、創設者は元ピクサーでありOculus Story Studioになる前のOculus Film & Mediaのヘッドを努めていたEugene Chung氏です。チームメンバーには、ドリームワークスでシュレックやマダガスカルシリーズを12年間関わっていたJimmy Maidens氏など、ピクサー、ドリームワークス、ディズニー出身のメンバーが在籍しています。

過去に2つの作品を披露しています。1作品目は、数分のVRアニメーション「The Rose And I」で、Gear VR向けにプレビュー用として「Rosebud」がリリースされています。そして、サンダンス映画祭2016にて2作目となるVRアニメーション「Alumette」を発表しました。デモではHTC Viveが使用され、ルームスケールVR内を動きながら任意の角度で見ることを可能としています。タイトルのAlumetteは、フランス語でマッチ棒を意味し、ハンス・クリスチャン・アンデルセンの短編小説「マッチ売りの少女」に基づいているといいます。ヴェネツィアの都市に触発された小さな雲の街を舞台に、魔法のマッチ棒を売る孤独な少女の物語。ストップモーションを思わせる​​風変わりな動きが特徴のVRアニメーションです。20分を越えるフルバージョンのリリースは、2016年内を予定しています。

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VRのピクサーを目指すVRアニメーションスタジオといえば、他にも「Baobab Studios」が期待されています。2015年12月にシリーズAラウンドでサムスン、コムキャスト、HTCなどから600万ドルを調達している期待のVRスタジオです。ピクサーにも在籍し、元ZyngaゼネラルマネージャーのMaureen Fan氏をCEOに、ドリームワークスアニメーションディレクターEric Darnell氏とで設立、従業員には元ドリームワークスなど在籍しています。作品は「Invasion!」のスニークピーク映像が公開されていて、本編は2016年内にHTC Vive向けにリリース予定としています。

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