ゴーグル型シースルーARデバイス「 Meta 2 Development Kit」プレオーダー開始、価格は949ドル、出荷は2016年Q3

カリフォルニア州Redwood CityベースのMetaは、2016年2月にバンクーバーで開催されたTED 2016で初披露した自社開発のゴーグル型ARデバイス「Meta 2 Development Kit」のプレオーダーを開始しました。価格は949ドル、出荷は2016年第3四半期を予定しています。Meta 2は、実世界とデジタル3Dコンテンツ/ホログラムを重ねることでゴーグル越しに見て手で触ったり動かしたりができるデバイスです。

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まず目に止まる特徴としては視野角(Fov)が90°と広いこと。マイクロソフト「HoloLens」はその半分未満しかないので、ゴーグル型ARデバイスでいえば広いといえます。他に解像度2560×1440のディスプレイを使用、720pカメラをフロントに搭載、手の動きをトラッキングするセンサーもフロントに搭載、耳周りには4つのスピーカーを完備、HDMI 1.4b/ディスプレイポートをWindows 8または10のPCと接続して使用します。Windowsアプリも利用でき、Microsoft Office、Adobe Creative Suite、Spotifyをサポート。Macサポートは今年中を予定としています。

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投影の仕組みは、眉上に配置してあるディスプレイからのミラーリングによって動作させています。上記画像を見てもらえれば上のモニターが確認できると思います。そして、先ほども書いたように手や指の位置を追跡するためのカメラとセンサーも搭載しているため、ゴーグル越しに見えるホログラムをジェスチャー操作することを可能にします。HoloLensと違って特定のジェスチャーを必要とせず、自然な動きに対応しているのも特徴。とはいえ、Leap Motion Orionほどの正確性はないこと留意したいです。

Meta 2 SDKも同梱され、ホログラムアプリケーション開発には、Unity、C#で行うことができます。、TED 2016で披露されたアプリでは、人を投影しテレビ通話をしたり、デスクトップ環境を構築したり、3Dモデルをぐりぐり動かしたり、今回新しく公開されたLaunch Videoでも動作を確認することができます。

Metaは、2013年にKickstarterキャンペーンを開始し目標金額を大きく上回り20万ドル弱で達成、そして先日はシリーズAで2300万ドルを資金調達しています。

 

参考

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