視線追跡も搭載、PC接続不要の完全独立ワイヤレスMRヘッドセット「HoloLens」開発者キット2016年初めに約36万円で発売(ただし米国カナダ向け)

米マイクロソフトは、ニューヨークで開催されたプレスカンファレンスで、同社のMR(複合現実”Mixed Reality”)ヘッドセット「HoloLens」を2016年第1四半期に3000ドル(約36万円)で発売すると発表しました。

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ただ、その発表では米国とカナダの開発者向けの出荷となり、日本から取得することはまだ難しいようです。「Windows Insider Program」というマイクロソフトを内部からサポートするプログラムに参加する必要があり(おそらくHoloLens SDKも同プログラム内)、審査後、合格した開発者のみ第1のデバイスが来年初めに手に入れることができます。詳細なスペックに関してはまだ未発表です。10-11月とデモイベントがありますが、こちらも全て米国カナダとなっています。

日本からだとまだ傍観するだけですが、同イベントでデモレーションされたHoloLens向けシューティングゲーム「Project Xray」は、見てるだけでもワクワクします。壁から敵が現れ、ロックマンのごとく腕からビームで戦い、引き寄せて投げたり、シールドでガードしたりとリアルタイムでゲームを楽しめます。

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さて、HoloLensの魅力をちょっとおさらいしてみましょう。HoloLensとは、Windows 10で動作する最初のホログラフィック・コンピュータで、PCへの接続やスマホなど有線を必要とせず完全独立したワイヤレスデバイスです。ホログラムという光(レーザー)を用いて立体映像を作り出す技術を使い、映し出されたホログラフィック・オブジェクトは、物理的オブジェクトと同じように異なる角度や距離からでも認知することができます。

操作方法は、ジェスチャー、音声、視線の3つからコントロール。つまり、HoloLens1台で全て完結するというAR/VR業界からみても異色のデバイスといえます。(追記:右手に入力装置らしきデバイスを握っています。)2016年初めにOculus VRから発売予定のVRヘッドセット「Rift」だと、本体と別売りのコントローラOculus Touch、動作させるための動作保証パソコン「Oculus Ready PC」が必要になってくるので、それを考えると約36万円と最初高いと感じましたが、妥当の値段のように思えてきます。

以下のゲームデモでは、NextVRも使用しているプロカメラ「RED Epic Dragon」を改造してHoloLensで見える映像を映し出しています。

 

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