Oculus touch、ヘッドセットと直接通信で電波干渉に対処

ハリウッドで開催されたOculus開発者向けカンファレンス「Oculus Connect 2」にて、Oculus VRの創業者であるパーマー・ラッキー氏がOculus touchの電波干渉への対処についてインタビューで述べていました。

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ワイヤレスの無線信号による通信の場合、同じ周波数で動作する複数のデバイスが互いの範囲内にあるとき、電波干渉が発生する問題があります。遅延が発生したり、カクカクしたり。Wifiの無線LANによる不安定と同じです。

それらはOculus touchもしかりで、しかし、Oculusエンジニアは外部基地局や受信機の必要性を排除し、ヘッドセット内部を基地局に直接リアルタイムに伝達させることで電波干渉する問題を解決したと言います。(ワイヤレスマウスとかだと受信機をUSBポートに差し込んで使っていると思います。)

そのためUSBドングルを必要としません。基地局というよりヘッドセットに統合と氏は述べています。詳細は明らかにしていませんが、FCC(連邦通信委員会)にも合格しており、Oculusは世界クラスのアナログ技術と無線技術を持っているとも述べています。

一方、Viveコントローラーの場合はというと、電波周波数帯2.4GHzでデータを送受信していると公式ではないですが明らかにしています。この帯域は、WiFiネットワーク、Bluetooth接続、電子レンジなど日常でより多く使われていて、必然的に電波干渉が起こりやすい帯域です。快適なVR環境を作る観点からいうと、対処が必要で、Viveコントローラーの場合は無線帯域内をホッピング、飛び越えて干渉に対処しています。

Oculus touchにしてもViveコントローラーにしても、快適に動作しているみたいなので消費者にとっては問題ないですが、Oculusが具体的にどうやって干渉問題を対処したかは興味深いところです。

リンク

Oculus Touch controllers communicate directly with the headsets, no USB dongles required – Virtual Reality & Oculus News and Events

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